Contact Us:03-6806-7136
分譲時に億ション365戸が販売から4カ月で完売したことがニュースになった目黒駅前の再開発が2017年末に完成、引っ越しが始まっている。
目黒駅周辺の風景を大きく変える再開発だけに、今後、人口増その他の影響がまちをさらに変えるであろうことは間違いない。新しく供給される賃貸住宅の件も含め、ご紹介しよう。
完成したのはノース棟、サウス棟の2棟のタワーマンションにMEGURO CENTRAL SQUARE(目黒セントラルスクエア)と名付けられたオフィス棟。
住宅は全部で940戸となっており、大半は分譲だが、一部には賃貸も。12月末の時点で少しずつ引っ越しが始まっていたが、本格的に人口増が認識できるようになるのはこの1~3月以降だろう。
賃貸住宅もある。これには2種類あり、そもそも分譲用として建てられた住戸が賃貸されているものと、最初から高額賃貸として作られたものである。
前者は30㎡前後のワンルームで19万円前後から、高層階の3LDK85㎡で85万前後などとなっており、設備的にはさほどグレードが高いものではない。
もうひとつのタイプは高額賃貸を手掛ける相互住宅の目黒第一マンションズ。ノース棟の一部フロアが専用のエントランスを持つ賃貸専用区画となっており、分譲仕様よりグレードの高い設備等が売り。賃料も40㎡前後の1LDKで25万円前後と、分譲仕様よりも高めの設定となっている。
一般に分譲賃貸は最初から賃貸を想定して作られた建物より設備仕様が良いとされるが、高額賃貸の場合にはそのセオリーは当てはまらない。
賃料20万円以上、特に数十万円以上の物件の仕様は億ションよりもグレードが高く、独特。六本木ヒルズの住戸を想像すればお分かりいただけるだろう。
現状では物件名が同じであることが有利に働いてか、前者の問合せは順調だそうで、不動産会社によっては空室待ちが出るのではという声も。賃料の手頃さも有利に働いているようだ。
古くから開発されてきた目黒駅周辺では築年数の古い物件が多い。そのため、立地の割には安めに思える物件があったものだが、注目度アップにつれ、多少変動し始めている。とはいえ、目黒川以遠であれば、まだ可能性はあるだろう。